Lost
3rd Story CD
2002年12月30日発売
現在入手不可
【収録曲】
【Bonus Extra Track】
·ぴこまり☆ジャンケン
·ぴこまり☆ヴォイス集
·ピコイリュージョン
·ピコフラワー
·高速の魔法使い
·檻の中の高速
·忘レ高速モノ
01.Sound Horizon[mode-Lost]
それは吹雪に霞みゆく幻影
失ったモノは追いかけても逃げてゆく…
それは堕とされた憧憬
あらかじめ喪失を約束された出会い…
それは砂上に描かれた魔法
人は誰の為に願い誰の為に生きるのか…
それは檻の中に築いた檻
狂える程愛し過ぎた日々の亡霊…
それは水底から見上げる光
水は幻想を奏でながら流れてゆく…
それは叶わぬ望郷の詩
幾度となく繰り返される警鐘の言葉…
それは因果の淵に咲く花
虚ろなる主観では誰も裁けない…
それは揺篭の中で揺れる影
幻想に抱かれた空の下で踊る…
それは穢れを知らぬ少年の囁き
生に纏わりつくのは喪失への誘い…
それは忘れられし想い
振り返りながら唯流れゆく場所へ…
それは隠された呪縛
いづれ訪れる…或るいは既に訪れし地平線…
忘却と喪失の狭間で揺れる 第三の幻想『Lost』
忘レモノハ在リマセンカ…?
02.白の幻影(White Illusion)
最初の記憶…
Go ahead in snowstorm.
Sight is dim with pure white.
Go ahead in snowstorm.
Merely wonders about.
Go ahead in snowstorm.
Solitary in a snowy field.
Go ahead in snowstorm.
Don't look back upon the past.
Sweethearts wating for you.
Whisper of a wind.
They are in an icy castle.
Go to save early.
Go ahead in snowstorm.
Sight is dim with pure white.
Go ahead in snowstorm.
Merely wonders about.
Go ahead in snowstorm.
It's a very sleep, long distance.
Go ahead in snowstorm.
Its life may be lost.
Icy Queen's castle.
From there no way to out.
hopless melody is sound.
Cold night advances.
They are looking at the white illusion.
Their darling person never returns.
Their trip isn't finished forever.
Illusion merely escapes.
忘レモノハ在リマセンカ…?
Icy Queen's castle is mere illusion.
Tenacity purpose of those who died in a snowy field.
What's their thing left behind?
And tale is in the White illusion
Icy Queen's castle.
From there no way to out.
hoopless melody is sound.
Cold night advances.
They are looking at the white illusion.
Their darling person never returns.
Their trip isn't finished forever.
Illusion merely escapes.
White Illusion…
最初の記憶…
吹雪の中を進む
風景はおぼろげな純白
吹雪の中へ進む
それをただ怪しんだ
吹雪の中へ進む
雪原の中にただ独り
吹雪の中を進む
過去を追憶してはいけない
恋人があなたを待っている
一陣の風の囁き
彼らは氷の城の中
早く救い出すために行く
吹雪の中を進め
風景はおぼろげな純白
吹雪の中を進め
それをただ怪しんだ
吹雪の中を進め
とても険しく長い距離だ
吹雪の中を進む
その命はきっと失われてしまった
氷の女王の城
外へと抜け出す道はない
絶望のメロディが響く
凍える夜が更ける
彼らは白の幻影を眺めている
彼らの最愛の人はもう二度と戻っては来ない
彼らの幻想は永遠に終わらない
幻想はただの逃避に過ぎない
忘レモノハ在リマセンカ…?
氷の女王の城はただの幻影に過ぎない
ある雪原で死んだこの者達の固執
彼らが残した その固執とは何なのか?
そして物語は白の幻影の中
氷の女王の城
外へと抜け出す道はない
絶望したメロディーが響く
凍える夜が更ける
彼らは白の幻影を眺めている
彼らの最愛の人はもう二度と戻っては来ない
彼らの幻想は永遠に終わらない
幻想はただの逃避に過ぎない
白の幻影…
03.戀人を射ち墮とした日
二番目の記憶…
弓がしなり弾けた焔 夜空を凍らせて
凛と蒼く別離(わかれ)の詩を 恋人(アナタ)を射ち堕とす…
遠い日の忘れ物 引き裂かれた傷痕
呪われし約束をその胸に宿して
「避けられぬ終焉は、せめて愛しいその手で…」
抗えぬ衝動の闇が彼を包んだ…
歪む世界 螺旋の焔 輪廻を貫いて
凛と緋く血塗れくちづけ 恋人(アナタ)を射ち堕とす…
忘レモノハ在リマセンカ…?
古の伝説 その魔物に傷を負わされた者は
呪いが全身を駈け廻り
やがては同じ魔物に成り果てるだろう…
その傷を負ったのは…
それは二人が出会ったあの日まで遡る
彼が彼女を助けた時に負った傷
全ては出会った時から始まっていた…
出会いは喪失への約束…
枯れ果てた涙は 哀しみの蒼い焔を宿し
銀色に輝く矢を放つ
何度でも 唯…彼が息絶えるまで…
ロスト
愛する人を失った世界には
どんな色の花が咲くのだろう?
月を抱いた十字の焔 茨を捲きつけて
凛と白く最期の弓矢(アロー) 私を射ち堕とす…
愛する人を失った世界には どんな色の花が咲く…
04.魔法使いサラバント
三番目の記憶…
昔あるところに 恋人を亡くしたひとりの魔法使いがいた
彼が求めたのは 死者を甦らせる禁断の秘法
領分を侵す者に降りかかるのは 厄災のみと識りながら
何故人は求めるのか? 人智を超えた魔神の力を…
吹き荒ぶ風は砂を巻き上げて
若い旅人の行く手を阻む
旅の道連れは一頭の駱駝
砂丘(おか)を乗り越えて街へと向かう…
「魔法のランプが欲しくはないか?」
胡散臭い髭の男が囁いた
薄暗い路地裏での駆け引き
彼は男が持ち出した条件を飲んだ…
ランプを擦ると魔神が現れ 三つの願いを叶えれくれると言う
願い事を一つ譲るという条件で 彼はその有処を聞き出した
そのランプは 南西にある洞窟に封印されているという
片足が悪いという男の代わりに 彼は穴の中へと降りた…
砂漠の下には 大きな空洞
冷たい空気が 背筋を掠める
洞窟の奥には 妖しい祭壇
黄金のランプと 古びた絨毯
ランプを手に取ると 洞窟が崩れた
「ランプを早くこっちへよこせ!」男が叫んだ…
忘レモノハ在リマセンカ…?
暗い闇の中 懐かしい声を聴く
暖かな光 愛しい声を聴く
「貴方はまだこっちへ来てはいけないわ、遣り残したことがきっとあるはず…」
暗い闇の中 懐かしい声が言う
暖かな光 愛しい声が言う
「失われたモノの為に願うより、今目の前にあるモノを見つめて…」
目醒めれば砂が巻き上がる 砂丘(おか)の上で抱かれていた
黒髪の美しい少女 泣きながら微笑んでいた
「古の罪と罰の輪舞曲(ロンド)、ランプに閉じ込められていた…
愚かな私を出してくれた御主人様(マスター)、さぁ願いをどうぞ、叶えましょう」
三つの願い全て叶えたら少女は再び
唯冷たい砂の下で幾千の孤独に震える…
そして彼は願った…
吹き荒ぶ風は砂を巻き上げて 若い旅人の行く手を阻む
旅の道連れは二頭の駱駝 長い黒髪の少女が一人…
05.檻の中の遊戱
四番目の記憶…
薔薇を想わせる緋色の口紅(ローズレッドルージュ) 唇には嘘吐きな約束を
昇り詰めて崩れ堕ちた その夜に花束を…
檻の中の遊戯…
寂れた洋館 追い詰めた壁際 美しき獲物
檻の中の遊戯…
軋む床 浮き上がる身体 月明かり差し込む窓辺…
細い頸に絡みついた 浅黒い指先が
食い込んでも離さないで 最期まで抱いていた…
檻の中の遊戯…
仄蒼い庭 錆付いたスコップ 花を敷き詰めた棺
檻の中の遊戯…
突然の閃光 歪んだ銃声 眩い環状の終端…
あの悲鳴は(うたごえが)葡萄酒(ワイン)のように
罪は月夜より甘く
堕ちてゆく詩は狂気(ルナ)を孕んで
闇を照らし躍らせる…
煌く瞬間(とき)の宝石(いし)を 集めては打ち砕く
忘れるまで思い出して 失うまで逃がさない…
檻の中の遊戯…
歪な螺旋 幾度目かの覚醒 あの笑い声が響く
檻の中の遊戯…
早くしなければ また夜が明けてしまう
もう一度この手で彼女を…
懐かしい屋根裏の調べ…
追憶は甘い果実 水面に揺れる淡い月のように
檻の外へ手を伸ばしても 滑り堕ちる針は止められない
蛹はいづれ蝶になると知り 逃げないよう羽を毟る
せめて愛し合った証が欲しい 永遠に消えない傷痕を…
忘レモノハ在リマセンカ…?
法が統べる檻の中で
終われない悪夢(ゆめ)を視ている
愛しい女性(ひと)を永遠(とわ)に渡り
殺め続ける物語…
その檻の中にいるのは誰…?
06.記憶の水底
記憶の水底
流れてゆきなさい…
流れてゆきなさい…
沈みながら眺める世界は虚ろな月明かり
いくら水底を照らしても喪失の手に囚われるだけ…
沈んでしまったモノは狭間で揺れる骸
存在の闇がどれ程苦しくてもあの少年を受け入れないで…
流れてゆきなさい 奪い続けながらも…
流れてゆきなさい 忘れ続けながらも…
流れてゆきなさい 失い続けながらも…
流れてゆきなさい 幻想に騙され続けながらも…
流れてゆきなさい ここに止まっていてはいけない…
流れてゆきなさい 往き先は選べずとも…
流れてゆきなさい 澱んでしまう前に…
流れてゆきなさい 『忘レモノ』を探しに…
流れてゆきなさい…
流れてゆきなさい…
忘れないで アナタの詩にも意味があることを…
流れてゆきなさい 唯流れに身を任せ…
流れてゆきなさい…
07.失われし詩
五番目の記憶…
史実という幻想では 照らせざる記憶の闇
未だ時代も場所さえも 正確には特定出来ていない
ある少女が綴ったとされている 破滅への風景
その失われし詩の断片…
アナタにも…忘れ物はありませんか…?
Ay faw styul-li,ay fawnt layx.
Fo lot ti hayn, za tu fayn di el-mows.
kuz el fi nos, styu-li er-ayz.
No wes wi, en fi lo stu-li.
Swi wes da kral-fay, nan wis a fey-low.
En wis da li-lis, may fad da dawn-lows.
Dey tyu da fyu-dey. dey tyu da fyu-dey.
Dey fi la fal-tes, nan fiz da flaw-low.
De le stul-lu, vi am el-i so wil-lowx.
De a lu faw stul-li, me a el-i fey stul-li.
Mow a ley lo du fi, zi as el faynt tu la.
Zow a liz on, me liz en al-on.
五番目の記憶…
史実という幻想では 照らせざる記憶の闇
未だ時代も場所さえも 正確には特定出来ていない
ある少女が綴ったとされている 破滅への風景
その失われし詩の断片…
アナタにも…忘れ物はありませんか…?
大好きな空 大好きな町
このまま同じように明日へ続いてゆくと信じていた
乾いた口笛 空を渡る調べ
その日風に乗るのは口笛だけじゃないと知った…
それは小さな悪意の種
始まりはたった一つの嘘
貴方は誰? 私は誰?
良くも悪くも感情は育ってゆく花
渇いた大地には疑心暗鬼の雨が降り
私の国は一夜にして滅んだ
信じあう心…それは『忘レてはいけないモノ』
何故もっと早く気付かなかったのだろう…
08.緋色の花
六番目の記憶…
昏い森に横たわる 赦さない…赦さない…
手負いの兵を囚えた 赦さない…赦さない…
少女は闇を見つめて 赦さない…赦さない…
紅玉(ルビー)の微笑(えみ)を浮かべた… 赦さない…赦さない…
緋い空を見上げてた 風に流される茜雲
沈まぬ夕陽を見上げてた 幾千の影が森を駈けてゆく
偽りの黄昏に染った 戦場を焦がした焔は揺れ躍る
唯守るべきモノの為『私』は戦う
けれど大地に縛られた身体は動かない…
忘レモノハ在リマセンカ…?
少女の囁きは森の魔性
我を穢す者には災いを
終わりなき呪われた輪廻を
忘レモノハ在リマセンカ…?
彼らを突き動かす法則
大切なモノを守る為
大切なモノを奪い続けるという矛盾
ねぇ…本当に大切な物で何?
指針となるのは主観と謂う名の怪物(モンスター)
鳴呼…また一輪…
兵隊が花を踏みつけて行く…
忘レモノハ在リマセンカ…?
狂った自我(エゴ)が視せる幻想(まぼろし) 歪な螺旋を描いて繰り返す
醒めない悪夢に苛まれ続ける『ワタシ』は
柘榴石の雨のような(Like the Rain of Garnet) 鮮血に染まった緋色の花(フラワー)
忘レモノハ在リマセンカ…?
森の彼方から足音響かせ駈けて来る
鳴呼…『私』が『ワタシ』を踏み潰しにやって来る…
(赦さない…赦さない…)
(赦さない…赦さない…)
(赦さない…赦さない…)
09.ゆりかご
七番目の記憶…
ゆりかごの中 まどろむように
たゆたう季節(とき)は 暁の春
爽やかな風 鳥の歌声
暖かな灯は 揺れる木洩れ日
岬へと続いてる なだらかな道…
すれ違う人 朗らかな声
言葉を交わす 穏やかな午後
静かに眠る 幼い坊や
「ぐずつきもせず、良い子なんです」と
母親は誇らしげに 微笑んでいる…
忘レモノハ在リマセンカ…?
幸せそうな在りし日の影(シャドー) 繰り返される幻想の日々
狂気に気付いても誰が言えよう
抱いているその子は『もう骨になってる』と…
女は今日も我が子の亡骸を抱いてさまよう…
揺らぐ水底 思い出さない方が幸せな忘れ物…
少年と少女がそれをも喪失(ロスト)と呼ぶのなら…
その日の空は 何処までも蒼く澄み渡るだろう…
10.永遠の少年
最後の記憶…
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
「人はさぁ…無意識の内に闇を照らすのを避けてるんだ
照らされざる闇はより昏く深くなってゆくって知ってたかい?
闇なんてさぁ…抱えてないような顔をして日々を生きてる
そんな君の中はとても居心地が良いんだ…」
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
「どんな闇を用いても闇の深さは測れないんだ…でも
そのことに気付いた時にはもうそこまで届く光は抱けないのさ
例えば君がいなくなったって誰も困りはしないんだよ
唯忘却と喪失の狭間で揺れるだけ…それだけなんだ…」
「奪い続ける物語を…」
「忘れ続ける物語を…」
「失い続ける物語を…」
「幻想の名を騙りそこに在る現実を…」
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
「君はさぁ…自分ひとりで生きてるつもりなんだろうけど…
君が生きる為にどれだけの命が奪われるのか知ってるかい?
そして…それはこれからも続いてゆく物語…
気持ち悪いよね…それって凄く気持ち悪いよね?」
「えっ…どうしたら良いかって?」
「…そんなの簡単さ」
「君はまだ解らないないのかい?」
「そうさ…いなくなっちゃえば良いんだよ…」
「…逃げるのかい? 何処まで逃げたって無駄さ
僕は君の中にいる…そして彼の中にも…彼女の中にもね
喪失の地平線は第三の幻想を纏い 何処にでも現れるんだ
君が『生きたい』と願い続ける限り
『Lost』(ここ)からは逃げられないのさ…」
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
失うまで、逃がさない…
失うまで、逃がさない…
「記憶とは澱まないよう流れ続ける水のような詩なのさ
例えその流れが止まったとしても
そこは終わりの場所じゃないんだ
君の中の円盤が廻り出せば 水は再び流れ幻想を奏で出す
そして君は…何度でも『Lost』(ここ)に戻ってくる…」
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
失うまで、逃がさない…
失うまで、逃がさない…
ねえ君、生きてるのって楽しいかい…?
失うまで、逃がさない…
失うまで、逃がさない…
11.忘レモノ
12.忘レモノハ在リマセンカ
忘レモノハ在リマセンカ…?
失うまで、逃がさない…
全專輯打包下載:「Lost」
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